KIF形式とは?棋譜の読み方と、コピー・開き方・読み込めないときの直し方
将棋の対局をふり返るなら、この内容をそのまま試せます。
KIF形式は、将棋の棋譜を文字で書き表す形式の一つで、もとは「柿木将棋」というソフトで使われていた書き方です。いまは多くの対局サイト・アプリ・将棋ソフトが読み書きでき、棋譜をやりとりするときの標準のように使われています。中身はただの文字なので、メモ帳で開いて読むこともできます。ここでは、KIFの読み方と、扱うときに迷いやすい点をまとめます。
KIFの中身を見てみる
KIFの棋譜は、たとえば次のような文字でできています。
開始日時:2026/11/03 14:00
手合割:平手
先手:はると
後手:ゆい
手数----指手---------消費時間--
1 7六歩(77) ( 0:05/00:00:05)
2 3四歩(33) ( 0:04/00:00:04)
3 2六歩(27) ( 0:03/00:00:08)
10 同 歩(23) ( 0:03/00:00:25)
*飛車先の歩を交換できました。
12 2三歩打 ( 0:05/00:00:30)
19 2二角成(88) ( 0:20/00:01:07)
上の部分:対局の情報
「項目:値」の形で、対局の情報が書かれています。
- 手合割:平手か駒落ちか。書かれていないときは平手とみなします。
- 先手・後手:対局した人の名前。
- 開始日時:「2026/11/03」のような形。
- ほかに、棋戦・戦型・持ち時間・場所などを書くこともあります。
「#」で始まる行は、読むときに飛ばされる行です。
下の部分:指し手
1行が1手です。左から、手の番号・指し手・使った時間の順に並びます。
| 書き方 | 意味 |
|---|---|
| 7六歩(77) | 7七にいた歩を7六へ動かした。( )の中は動かす前の場所 |
| 同 歩(23) | 1つ前の手と同じ場所へ、2三の歩で取った |
| 2三歩打 | 持ち駒の歩を2三に打った |
| 2二角成(88) | 8八の角で2二へ動き、成った |
| ( 0:20/00:01:07) | この手に使った時間(分:秒)と、それまでの合計(時:分:秒) |
動かす先は全角の数字と漢数字、動かす前の場所は半角の数字2つで書きます。成らないときは何も付けません。成銀・成桂・成香は「全」「圭」「杏」と1字で書く流儀もあります。
「*」の行:コメント
指し手の次の行に「*」で始まる行があると、その手へのコメントです。何行でも書けます。最初の手より前に置いたコメントは、始まりの局面へのコメントになります。ふり返りで気づいたことを書き込んでおくのに使えます。
.kifと.kifuの違い
ファイルで保存するとき、拡張子が2種類あります。違いは文字コードです。
| 拡張子 | 文字コード |
|---|---|
| .kif | Shift-JIS |
| .kifu | UTF-8 |
スマホやいまのパソコンは、ふつうUTF-8で文字を扱います。.kifのファイルをそのまま開くと、日本語が「縺」「繧」のような読めない文字に化けることがあります。そのときは、文字コードを「Shift-JIS」に切り替えて開き直します。ただ、拡張子が.kifでも中身がUTF-8のファイルもあるので、化けたら反対の文字コードを試す、と覚えておくと確実です。
棋譜をコピーして別の所で開く
- 対局サイトやアプリで、棋譜をコピーする:対局の記録の画面に「棋譜をコピー」「棋譜を書き出す」などのボタンがあり、形式としてKIFを選べることが多いです。
- 貼り付ける:棋譜を読む道具の、棋譜の欄に貼り付けます。
- ファイルでもらったとき:メモ帳などの文字を編集するアプリで開き、全部を選んでコピーすれば、貼り付けで使えます。
読み込めないときに見る所
KIFは一つのソフトから広まった形式で、厳密な決まりがないため、ソフトによって細かな書き方が少しずつ違います。読み込めないときは、次の所を確かめてください。
- 手合割:駒落ちの棋譜は、平手だけに対応した道具では読めません。
- 変化:「変化:」で始まる部分は、本筋から分かれた別の手順です。対応していない道具では、本筋の所までしか読めません。
- 番号の飛び:途中の行を消したりして手の番号が飛ぶと、そこで止まります。
- 文字化け:駒の名前などが化けていると、手として読めません。上の文字コードの切り替えを試してください。
- 途中から始まる局面:詰将棋のように途中の局面から始まる棋譜は、盤の図の部分があるので、平手の棋譜とは書き方が違います。
ブラウザで並べて見る
将棋の対局をふり返るでは、KIF形式の平手の棋譜を貼り付けると盤面に並べ、1手ずつ進めたり戻したりできます。「*」のコメントは、その手の局面で盤の下に出ます。読めない手があれば、何手目のどの手が読めなかったかを知らせます。駒落ちと変化にはまだ対応していません。棋譜は外に送らず、使っている端末の中だけで読み込みます。